毎月分配型の分配金再投資

投資信託は決算を年に一回以上行って、その際に分配を行う。年一回決算(分配)、年2回=半年決算(分配)、年6回=隔月決算(分配)、年12回=毎月決算(分配)などがあり、売れ筋のファンドの多くは、毎月決算=毎月分配型である。

毎月分配型のファンドが売れているのは、投資家の多くがそれにメリットを感じるからであるが、金融庁や投資の専門家は「長期投資に向いてない」、「合理的ではない(分配が多い方が良いというのは錯覚である)」として、年一回決算や比較的分配の水準が低いファンドを勧めている。

分配金の水準が高いこと(頻度ではない)は、税金を早く支払うことにつながり、分配を出さずにファンドの中で再投資していた方が得だからというロジックである。

金融庁は分配に否定的であるが、一方で無分配のファンドが無条件に許されているわけでもないようだ。明確な国税庁の指針を見つけられなかったが、例えばファンドが収益をあげて10年も分配を出さずにいるとそれは課税の先送りであるので、それを手放しで許す道理もない。

筆者個人的には、分配はニーズがあり、投資家ではなく少なくとも販売員が分配は投資している資産(元本ではなく、投資時価全体)の払い戻しであることを認識していれば、分配が多くても問題ないと思っている。

一方で、毎月分配のようなファンドの「分配金再投資」はまったく意味がわからない。分配金をもらってありがたく感じるので、毎月分配のファンドを買うのに、結局分配は現金では受け取らずに、毎月受け取った分の金額(税金控除後)を再度同じファンドの買い付けに回すのである。それならば年一回決算=年一分配のファンドを保有する方が絶対に運用結果は良くなる。

このことが分からずに、毎月分配型のファンドを分配金再投資の設定で販売しているファンドの販売会社があるとすれば、モラル違反だと思う。

 

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