ひふみプラス

直販ファンドの中で存在感のある、ひふみ投信が、直販ではなく銀行や証券会社といった販売会社経由での売買を受け入れるために2012年に作ったのが「ひふみプラス」である。

このファンドはレオスキャピタルワークスという会社が運用する。大手金融機関からは独立している。創業者で運用の責任者である、藤野さんは現在の野村アセット、JPモルガンアセット、GSアセットの出身ではあるが、資本関係はなさそうで、むしろ競合関係にある。

直販ファンドについて触れておくと、投資家が直販ファンドを買うには、銀行でもなく証券会社でもなく、そのファンドの運用会社に直接口座を開いて、銀行などから手数料を払って送金する必要がある。さらには、ファンドを売ると現金化されるだけではなく、直販を行う運用会社に現金同等物を保管する仕組みがなければ(マネーリザーブファンドなど)、基本的にはファンドを一時的に売りたくても、その直販会社の口座に資金を滞留することができず、ファンドを売った瞬間に指定した銀行口座などにお金が帰ってくる(つまり再投資するには、再び送金手数料を払って銀行口座から送金する必要がある)。

直販ファンドの中では、ひふみ投信は残高増加やパフォーマンスで優秀な部類であったと思うが、そもそも直販では限界があったので、銀行や証券会社を販売会社とする別タイプのファンドとして導入したのがひふみプラスである。

銀行や証券会社の販売爆発力はすごく、2017年2月~直近までの約5ヶ月は、毎月200億円くらい増えている。ちなみに、藤野CIO(投資責任者)がテレビ東京のカンブリア宮殿に出演したのが2017年2月16日で、この日をきっかけに、資金流入が加速したように見える。この番組に限らず、このあたりから急激にメディア露出を増やしていることから、明確にファンドのマーケティングとしてやっているものと思える。

一つ疑問なのは、日本株式のうち、中小型を得意な分野としているこの運用が、運用資産の増加で影響を受けないのか?ということである。2017年7月14日現在で、運用資産全体で2,800億円(ひふみプラス2,100億円、ひふみ投信700億円、年金向け小額)を越えてきているが、果たして運用資産が小さかった時と同じ運用ができるのか?同じ超過リターンが出せるのか?疑問である。

ここの数ヶ月、過去1年などは上手くいっているが、中小型株のような流動性の低い市場に投資するファンドは、残高が増えると自分で買い上がることで運用結果が良くなり、残高が減ると自分で売り下げてしまうために、実際の実力分がどの程度なのか推し量るのが難しい。

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