東京海上・円資産バランスファンド(毎月) 『愛称 : 円奏会』

バランスファンドの中で今売れているファンドの一つ。バランスファンドは、株だけや債券だけのように、資産クラスを限定したファンドではなく、複数の種類の資産クラスを組み合わせることで、リスクを抑えつつ、効率よくリターンを狙うファンド。

ファンドの名称は、資産クラスや運用会社、分配頻度などを説明的に表現することが多いので、ファンドの正式名称に加えて、愛称を設定することがある。目論見書にも記載してある。このファンドの愛称は「演奏会」。円資産投資することを強調するとともに、バランスファンドであることを協奏曲に例えているのが分かる。

また、売れ筋ファンドの例に漏れず、このファンドも毎月決算=毎月分配型で、2017年7月現在で葉毎月30円の分配を行っている。同じ運用をする年一回決算型もあるが、毎月分配型が3,500億円以上の残高で100億円程度残高が伸びているのに対し、年一回決算型は残高が450億円で、毎月の増加額も30億円程度である。

中身は、70%が国内債券であり、0%~15%が国内株式、0%~15%が国内REITである。株式やREITは状況に応じて上げ下げする。基本的には国内債券のパフォーマンスに依存する。過去、国内債券は非常に安定して上昇してきたので、良い資産に見えるが、2016年1月末に日本銀行がマイナス金利政策を導入してからは、間を置かず、2016年の2月~3月くらいには、国内債券全体の利回り(最終利回りというもので、国債のクーポンではない)がほぼ0%まで低下した。利回りが下がる時には、国債の価格は上昇するので、このファンドも2016年1~3月くらいに恩恵を受けてパフォーマンスが良くなっている。しかし、利回りの低下は将来の期待リターンの低下を意味し、実際に過去1年以上に渡ってパフォーマンスが低迷している。この期間、円安であったが円資産だけに投資をするので直接的な恩恵は受けなかった。また、株高も、株式の組み入れ比率の低さや、REIT安の影響でプラスに効かなかった。国内債券の利回りもこの間上昇していないので、信託報酬を引いて十分なパフォーマンスが今後も残るかというと厳しいのではないかと思う。

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